インフレターゲット2％の達成時期

マスコミなどのニュースを見ているとこのような質問が多い。ちょっとわかった経済記者ならこういう質問はしないのだと思うのだが。インフレターゲット2％の起源は残念ながら日本の状態からではない。リフレ派の人たちが欧米並みの経済成長を日本もするべきだという考えからだ。これはリフレ派の人たちが日本の現状を考慮してないという見方もできるが、本来のリフレ派の存在意義が理論的帰結より新しい経済政策を導き出そうとするところにある。そこには日本の現状分析とは異質の思考回路が働いている。それでいいのだと思う。安部さんは経済学者ではないから、政治家として現状とのつながりを考えなければいけないので、欧米社会の入り口ぐらいに近づければと発言している。正直な人だ。信頼できる。

　で、達成時期だが初期は経済活性化の時期を3，4年先といっていた。黒田さんも言っているが2％達成時期を2年先といっている。これはここ数ヶ月の状況がきわめてよく、市場も経済状態も国民世論も肯定的だからだと思う。この状態が連続して続けば2年ぐらいでという思いになっているのだろう。正確な分析かどうかは別として経済専門家が状況と注視しているが、その人たちがそういう判断現状でできるという点が重要だ。実現できるがどうかは、、、、最初にいったようにちゃんとした経済記者はこういう筆問はしない。しかし、こういう観察もできるので全く意味がないというわけではないと思う。