ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

日本の生き方

日本の生き方を考える際、欧米が参考になります。欧米文化は科学技術、民主主義に卓越しており、世界でも主流の文化です。彼らには一貫性があります。ギリシャ思想から、キリスト教、近代、ポストモダンとその流れは理路整然としています。現在もその活動は活発で、ポストモダンや環境思想を育んでいます。それぞれが前の時代を受け継ぎ、その時代にあった、またその時代を築きあげる思想を展開しています。彼らには連続性があるのです。それに対して日本はどうでしょうか。律令制から封建制近代というふうに移り変わってきましたが、時代の間には亀裂が生じています。ある時期になると海外から全く新しいものを取り入れそれを日本化するという作業を行います。日本の歴史は海外の文化を移入することにより、切断されています。そのような文化の成り立ちを考えたとき自律的に文化を発展させることは考えにくいです。現在の日本は戦後のアメリカ文化を移入した続きで、アメリカ文化をこく風化する時期なのか、ヨーロッパの現代思想であるポストモダンを移入する時期なのかは判別としません。ポストモダンはw優れた思想で、普遍性を持っており、日本の現状ともよくあっていますが、日本人がこれを受け入れるかどうかはわかりません。知識人の活躍が焦点になります。ともかくも欧米文化は縦軸を中心に動いている文化であり、日本文化は横軸に動く文化だということです。ポストモダンにしても各文化の特質は認めますので、どちらにせよ、国風化が進むことは間違いありません。欧米と日本は全く異なりますが、日本文化は欧米の文化に影響されながら進化していきます。そういう意味で排他的なのか、開放的なのかわからない文化とも言えます。そして、知識人の動きが焦点になります。その知識人は大衆文化に圧倒され大衆に影響あるいは反発して物事を考えています。思想とは煎じ詰めれば他者とのコミュニケートなのかもしれません。