ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

日本の保守について

保守がブームだ。政治家、マスコミを席巻している。保守であらねば人であらずという感じだ。保守は大衆運動という側面もあるし、知識人を惹きつけるところがある。非常に人間味あふれる思想で、その部分が近代と相容れない部分でもある。大衆運動の部分はいい放しでいいと思う。政治としては対中、対韓外交、集団的自衛権の問題が代表的だ。対中、対韓外交はそろそろ仲直りという面が出ているし、集団的自衛権は自衛に限定して検討されている。保守としては中途半端だと思うと思うが、それが21世紀の政治である。ファシズムだと戦争まで突き進むのだが、21世紀にはそうはならない。現実とのすり合わせが行われる。積極的に評価したいと思う。理念の部分を重要視するということだ。ただ、外交でも見たように、自分たちの心地よさだけに目を向ける。国際関係を重視せず、自分たちの殻にこもる傾向がある。保守が流行ることにより日本は自国に縮こまるようになると思う。ただ、日本の保守は国民国家を基調としているため、富国強兵を目指す。現実との遊離が生じる。保守の人たちはこの部分をどう処理しているのだろう。ともあれ、日本は内向きになる。これは経済もそうだし、個人の心情でもそうだ。日本はそういう時期を経てきた。平安時代や江戸時代だ。この部分も大きな割合を占めていると思う。江戸化を楽しもうではないか。日本は21世紀に踏み出した。