日米関係

アメリカは日本にとって影響力の大きな国です。日本外交にとって対米関係はきわめて大きな比重を占め、勢力の大部分をここに費やしていると言っても過言でないでしょう。両国関係はきわめて安定しています。政治的指導力をアメリカに渡す代わり、日本は経済的繁栄を謳歌するというwin,win関係が成り立っていました。それが日本の経済的失落のため揺らいでいます。日本は今の状態でいいのかと一部の敏感な人たちが思い出しました。それと対局に今の安定を手放したくないという多数派は強固です。このままを維持すればじり貧だし、新しい世界を創造する自信もありません。今のところイメージの世界ではアメリカからの解放を、現実の世界ではアメリカとの同盟の強固化をという具合で棲み分けし安定しているようです。日本は安全保障政策を持ってないのですが、アメリカとの今の関係はそれでもいいよ。現実に体制を安定できるよという安心感が得られることです。外交官や政治家は今のような状態を熟知していて無意識の元で反応するように、それほど大事な問題、タブーだと思っています。日本は今まで自分の力で変革していくというより、外圧で変わってきた経緯があります。今回もアメリカの考え方によって今の状態が変わる可能性が強い気がしています。TPPの議論なんかは見逃せません。