ehermesのブログ

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朝日新聞デジタル:96条改正へ勉強会 民主・維新・みんな、初会合

http://digital.asahi.com/articles/TKY201303150600.html?ref=pcviewer

 

憲法改正は日本の新しい政治の象徴ですね。その手始めに改正手続きを考えるというのは現実的態度であると同時に性急に改正内容を決めないという大人の対応だと思う。今政治家が描いてる憲法改正の内容は安全保障の問題と人権の制限の問題だと思う。どちらも納得のいく内容でそれ自体に反論はない。ただ、9条の改正が国民の支持を得ているとは限らず、まづは96条改正という話なのだと思う。

 9条、安全保障の問題だが具体的にあるべき姿が描かれているわけではない。現状に対する不満は渦巻いているが、じゃどういう体制にすればいいのかなどの議論は皆無である。60年間なかったわけだからないのが当然かもしれない。人権制限の問題は公共の利益を考慮し自由を制限してもいいのではないかという提案である。道路建設や成田の問題を考えれば至極当然のことで、この問題はスムーズに進む。

 全般にわたって、日本の21世紀テーマは問題提起はされても具体的イメージが描かれていない。社会設計みたいな要素があって原始共生的に生きている日本人には苦手なのかもしれない。昔の改革では海外に具体的目標社会があったから考える必要がなかったんだけど。今の日本ではアメリカやヨーロッパを改革の目標とは設定していない。経験のないことに直面しているのかもしれない。原始共産社会が対応できる見ものだ。

 

追伸 http://digital.asahi.com/articles/TKY201303150742.html?ref=pcviewer

にTPPの割りと詳しい解説があった。結局TPPの問題は農業の国際分業のあり方ですね。だから日本もこの新体制に取り組まざるを得ない感じです。新体制の形成プロセスとしては政府のリーダーシップのもと計画的、明示的に社会を作り上げていく方法と民間の個別企業の行動に任せ自然発生的に社会が変容するというものです。日本はどちらを選択するのかな。どちらにしろTPPによって体制変換が行われるのは間違いないようです。政界の政治家が考えることは怖いですね。