保守その後

保守がブームと言っていい状態になって2年ぐらいが立ちます。安倍さんの政治とつながっているわけですが。保守政治は何をもたらしたか。集団的自衛権と中国への対峙だと思います。集団的自衛権は国民の理解があまり得られず、限定した行使となります。ただ、一度決まってしまうと総理の裁量の範囲が広くなると思います。決定の経緯が政府判断の変更ですから。集団的自衛権が常用されるのか死文化するのかはこれからの政治状況を見ないとわかりません。保守の人は積極的運用を望んでいますが、一般の政治家はそれほど積極的だとは思いません。反対が少ないのは保守に敬意を示しているだけで、自分が総理になった時に行使するかどうかは別問題です。中国との関係は新しい局面を迎えています。軍隊に関する安全保障の問題がクローズアップされるでしょう。アメリカも巻き込んでみつどもえの展開です。中国との関係は安全保障を軸として展開されると思います。他の経済や政府の内部については保守の人たちは主張しません。財政再建は政府主導、財務省主導ということになります。保守の印象ですが、最近マイルド何とかというのが流行っていますが、マイルド保守という感じです。思想的にはファシズムとそれほど違わないと思うのですが、21世紀ポストモダンの時代を迎えてかなり変質しています。ありがたいことです。民主主義の一勢力としてはまだ続くのでしょうし、自民党への浸透具合も気になります。保守と左というのは、左というのはいい言葉が浮かばないのですが、民主主義の大きな枠組だと思います。民衆はそういう形でしか政治を理解できないのだと思います。保守が台頭したことで2大政党のもう一つの枠組みみたいなものが見えてきました。これからも続くということです。重要な事です。マイルド保守のこれからの活躍を期待したいと思います。