ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

集団的自衛権パート2

集団的自衛権は21世紀の政治を占う試金石だと思う。明らかに戦後の政治とは異なるわけで、新しい試みだ。現在の安全保障は国を守るというよりは地域紛争への対応に忙殺されている。先進国は安定しているが、発展途上国での紛争が絶えず、それに対する政治的スタンスが問われているのだ。安全保障問題は外交問題、国際関係問題だというのが世界の常識だと思う。ところが、日本の政治では母国の防衛、国益の確保が意識に登っている。非常に内向きなわけだ。国益を守るため、国民を守るために武力をやもう得ず使うことになっている。海外に守るべき国益は日本にはない。戦後70年の平和外交の結果だ。そこら辺が微妙にバランスしていて、理念と現実が折り合っている。政治的には内向きでナイーブな時代が続くのであろう。政府の挙動もそれに沿ったものになってくる。日本全体の大きな物語になるかどうかは疑問だ。政府はそういう内向きの政策を行うだろうが、企業は世界的規模で活動を行う。みんな政府に向かって国内が大事ですよと振る舞い、事業は世界規模で活発に活動するのだろう。ポストモダンの時代である所以だ。