ehermesのブログ

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マルクス主義について

マルクス主義は近代の平等の概念が母体だ。平等だから労働者の地位を上げろとなり、それが労働者の政府をということになる。人間は労働者でも、政治家でも、経営者でもなんにでもなれると思うのだ。人間はそんなに器用ではない。その結果、共産党という政治を専門にやる集団ができた。マルクス主義の問題は共産党のあり方について、十分に考察していないことだ。労働者の党ということで満足している。それは一党独裁という面にも現れている。結局党の効率化ができず、20世紀中に消滅してしまうことになった。平等の概念から生まれたものであるから、近代の信奉者であった。しかし、近代を創りだした新鮮な感覚はない。それが市民革命は生き残り、社会革命は失敗した原因だと思う。思想の質の問題だ。しかしマルクス主義は現在でも生き残っている。労働者の政治勢力として。アメリカの労働組合、イギリスの労働党、ドイツの社民党など、民主主義国の労働勢力として生き残っている。民主主義の政治勢力として命脈と保っている。彼らは近代主義者だ。中央集権的に、社会を変革しようとする。各コミュニティーの自主的判断を貴ぼうとはしない。そういう意味で保守的勢力である。マルクス主義が目指した労働問題、貧困の問題は未だ解決されていない。日本も自民党に対向する勢力としては労働運動が最右翼だ。連合の奮起を期待したい。あくまでも保守的な近代主義者としてだが。