ゆるい世の中

対照的なのが近代だと考えています。今から考えたらエキセントリックな時代でした。社会を人工的に変えられると考えていた。右も左もです。マルクス主義もファシズムも、社会を改編するという意味では同一です。学生運動が社会を変えたか、今の保守が社会を変えようとしているかです。資本主義は歴然と存在し、国際分業で、豊かな社会を維持しています。今の保守は精神的にはファシズムと近いところがあります。ファシズムは対外戦争を始めたわけですが、今の保守はその欠片もありません。精神、気持ちの部分にとどまって、社会の成り立ちは資本主義に譲っているのです。社会構造と精神が分離しているのです。ゆるい社会だとは思いませんか。人間を惹きつけるものはそんなに変わりません。惹きつけられたものに支配されることがないのです。ネット、マスコミの位置づけも変わります。政治の意味さえも異なってきます。憲法改正議論が盛んですが、現在の社会で制度を変えないといけないものがあるでしょうか。現状の制度の中で自由に商売を始めることができます。創造的仕事ができるのです。改正議論は復古的色調にならざるを得ません。自民党が元気が無いのではなく、時代の要請からそうなります。しかし、商売のじゃまをするようなものは断固排除されます。自民党はその準備ができているものと思われます。現在という新しい社会を感じ取りましょう。