ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

アベノミックスについて

アベノミックスが順調だ。実体経済が健康に上昇し、国債価格も安定している。デフレも脱却したという言葉が聞けるようになった。価格上昇は企業にとってはプラスだから、やりやすい政策である。大手企業は従業員のことを考え、インフレに備えて賃金をその分上昇させている。問題は正の循環が始まるかだ。そのためには企業が賃金あるいは投資でお金を使う必要がある。企業の行動にかかっているのだ。20年のデフレの時代を打ち破る行動を企業が進めるかどうか注目したい。政府としてはやれることをやっている感じだ。日銀のバランスシートの肥大化だが、出口戦略はなかなか見えない。一方通行で日銀の状態は永遠につづく可能性もある。この状態がどんな時に問題になるかだが、市場、国民との共感状態が破れた時に破綻が起こる。経済運営がうまく行っている間は平穏だが、一度破綻するとそのしっぺ返しが現れてくる。国債の暴落という形で現れる。それはそれで解決策の一つだというのはあるが。とにかく市場との対話がうまく行っている間は大丈夫だ。アベノミックスというのは経済原理で機能させているわけではなく、市場、国民とのコミュニケーションでそれを成し遂げている。極めて21世紀的政策だ。うまくいく間は日銀のバランスシートの拡大は問題にならない。思えば非常に日本的政策だ。日本政府が今までやらなかったのが不思議だ。日本の経済政策は日本の特徴を活かして全速力で進んでいる。破綻した時はまた新しい歴史がはじまるよ。