ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

TVについて

外から見ていて、TVが悩んでいるようにみえる。アート的表現をして、視聴者から総スカンを食らったりしている。テレビ局としては何かを変えたり、変革期だと思っていたのだろう。マスコミというのは時代のアンテナのような部分があり、テレビもそれに敏感に反応するのはわかる。結論を言えばテレビは大衆文化の花だということだ。大衆文化が注目されている。消費活動の中心であるし。啓蒙思想から解き放たれて、大衆の本音を表現することができている。ここで確認したいことは大衆も複雑な人間の活動であるということだ。知識人の世界とは違うことで、否定されるものではない。その注目される大衆文化のコアとなるものである。テレビが時代遅れのメディアというのは全く違う。これからも活動していくことであろう。大衆文化とは大きなものに対するあこがれがある。権威に対するあこがれと反発。アート的部分も著名なアーチストを登場させたりすれば成立していたかもしれない。無名の実質的なアート思想を出すのではなく。そういう意味ではNHKは最も大衆文化に近いのかもしれない。ただ、啓蒙思想はダメですよ。漫画チックな偉大さの表現が求められている。ネットとも競合している。容量の限界がそれを埋め合わせている部分はある。ネットで活躍しているのはまだでしゃばりの少数派だから、テレビを見ている人たちが大衆の本体だ。知識人というのは情報を選ぶ人であり、大衆と並立して社会に存在する。なかなか面白い世の中になってきた。格差社会を否定的に捉えるのではなく、テレビの存立基盤として捉えるべきだ。企業ができることは社会を変革することではなく、与えられた社会の中でどうイキイキとして活動するかだ。