ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

行為者と受容者

人間の行動には行為と受容があります。両者は完全に非対称をなしており、全く違う行動です。行為とは自分が積極に何かを行う、能動的行いです。これには競争を伴っています。商売を行いものやサービスを買ってもらう行為、政治行為、選挙、芸術行動、思想などです。皆に受け入れてもらえるかどうかを吟味し、往々にして競争相手がいます。人間は元々闘争本能というものを根本に持っており、子供の時分から怪獣退治に熱中しています。資本主義というのはこの本能を十分に利用した概念です。これを使って新しいものや制度を注入し活力を保っています。経済活動のパイが大きくなり中間層の消費社会が現れたゆえんです。現在そのど真ん中にいると言ってもいいでしょう。受容とは受け身でいろいろの情報を受け入れる行為です。与えられる情報は行為者により作られます。情報とのキャッチボールでコミュニケートをしていると言ってもいいでしょう。社会が情報化されるにつれ受け入れられる情報が多岐にわたるようになり、現代ではほとんどすべての行為が是認される状態です。進歩的な人間ほど物わかりがよくなり、物事に腹を立てなくなりました。物事にはみんな道理があるというわけです。行為者との対比が明らかになっています。皆さんは普段どちらに力を入れていますか。仕事は行為者、趣味は受容者、家庭はどちらかな、割り切れないなという感じですよね。