ehermesのブログ

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ポスト構造主義の立ち位置

ポスト構造主義社会主義に取って代わる思想として運命つけられた。社会主義とは労働者に対する関心とユートピア思想からなっている。労働者が中間層となり消費社会を迎えることで社会主義の現代性というのは失われた。それに取って代わるのがポスト構造主義ポストモダンだ。人は個人では成り立たず、社会コミュニティーに属しているが、複数の多数のコミュニティーが並立することで社会の多様性を保っている。いかにも社会主義、近代に対抗する考え方だ。これはうまくいった。ポストモダンの時代の生き方には2つある。並列する社会を距離を持って接し、世の中の権威、大きな物語なんかには関わらず、自分の興味のままに生きていく方法。大衆の中に入り、大衆文化と共に生きていく方法。生活を得る手段としては後者に浸り、趣味の世界は前者という方法もあるだろう。どちらを選んでもよいと言うことだ。本当の意味で自由になったのかもしれない。これも次の大きな物語ができるまでのひとときの休息かもしれないが。ポスト構造主義の次の思想と考えられているポストポスト構造主義個人主義が復活する。この名前は何とかならならないものか。切断というものが強調され周りとの孤立が注目される。すでに社会主義からの強迫観念は消え失せたのかもしれない。格差社会が言われる中どのような思想が正当性を持つのだろうか。成り行きが楽しみだ。