ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

ネトウヨ

保守保守と連発していたら、保守にもいろいろあると指摘されました。厭韓、厭中のネトウヨを頭に描いての話です。彼らはなぜあんなに中国、韓国を非難するのでしょう。彼らのイメージの中には国際分業や国際協調がないのでしょう。中近東から石油を持ってきたり、ブラジルから大豆を輸入したりということは実感としてはないのだと思います。これだけ国際化が進んでいる現代社会を包括的に理解していません。無理もないことだと思います。現代社会が普通の人のイマジネーションを超えて成立しているのです。彼らはよき社会人、よきお父さんだけど、国際分業というものを理解できない、というか、その必要がないのだと思います。視野にないのです。彼らは善良だと思います。普段の生活から想像できない外国を非難し、愛国心、日本の社会を愛しているわけです。普通の人が社会の構成に関われていない現実があります。政治家政府はどうでしょうか。彼らはリーダーであり、現代社会を構築している当事者であります。彼らがネトウヨに同調すると社会はどうなるでしょう。この点が現代のリーダーが直面している問題です。民主主義は往々にして政治とずれることがあります。国民一般が理解できる事柄は専門知識を要する政治とは異なります。原発の問題にしてもしかりです。専門家の間ではがっぷり四つに組んでいますが、国民感情としては原発に反対なのでしょう。テクノクラートにとっては問題だとしてもです。政治家はネトウヨ問題、原発問題頭を抱え込んでしまいます。民主主義が政治と完全には一致しないのです。これを政治家はこなしていかなければなりません。政治家は民主主義を尊重しなければなりませんが、依存してはいけないのです。最も効率的でない民主主義をどう社会に取り込んでいくかがポストモダンの時代の問題です。政治家の問題なのです。