ehermesのブログ

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ファシズムと日本の保守

ファシズムと日本の保守はどこが違うのかというのが今回のテーマ。ファシズムは国内を一つのものとし海外に向かって排他的になる。国内は同じ考えに統一する、つまり政府を支配するという形をとる。民主主義から発生する所以だ。マスコミを最大限利用し、ファシズムの思想を宣伝し、国内を統一する。海外に対しては敵対し、戦争行為に陥る。それが没落の直接的起源となった。国民国家のいびつな一形態である。

 日本の保守はファシズムと類似したところがある。国内の統一を叫び海外に対しては排他的だ。同一の類型だと思う。しかし決定的な違いがある。ポストモダンの時代にあってはひとつの思想が社会全体を覆うということはない。国内の統一は主張するが、他の勢力と同居した形となる。ワンノブゼムなのだ。また、武力を使って他国と争うことは現実的でない。これは保守の没落を防ぐことになるであろう。ポストモダンという時代が過去の振り返りであるから、保守のような思想がさかんになるのだと思う。日本の保守が20世紀初頭に出現していれば対外戦争を行っていただろうと思う。