ehermesのブログ

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東アジアの新しい安全保障

中国が新しい秩序を求めて動き出した。日本も9条の改正を含め安全保障問題を刷新しようという動きがある。新しい東アジアの安全保障体制というものを考えてみたい。やはり中国との関係がその中心になる。中国は安全保障面では東アジアでは孤立している。これを対日本、対アメリカと接触を持ち、国際関係の上で孤立を解消する必要がある。安全保障体制とは平時と非常時の対応があげられる。平時には中国軍の活動をそれなりの範囲で認めることが必要だ。日本の港への寄港や防衛識別圏の設定などがあげられる。領海問題などもある程度の妥協が考えられる。非常時とは東アジアでは台湾問題、朝鮮半島問題がある。どちらの問題も現状の体制では中国と話し合いができるとは考えにくい。新しい体制を考える所以である。両問題とも歴史が古く昔の体制感を引きずっている。この場合アメリカの存在を抜きにして考えられない。中国と日本の間で新しい考え方を導入するというのではなく、アメリカが現在考えている両問題のスタンスを中心に考えるべきだ。言い換えれば、中国、アメリカ状況を現在の状況にフィットさせるということかもしれない。この作業を続ける中で自然と日本の安全保障体制もリプレイスされることになり、9条の改正などもアメリカも認めるであろう。国際関係では仲がいいか悪いかの両極端になりやすい。対立に問題があると認めるのならば逆の方向に進めるべきだ。現在の対立に問題意識を持って初めて始められる。