ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

近代とポストモダン

近代とは帝国主義の時代だ。政治的な意味においても文化的な意味においても。植民地競争を行い、戦争も政治の手段として用いていた。文化的にもひとつの考えに突っ走る世界観であった。出版技術がそれを後押しする、技術的背景だった。民主主義、社会主義功利主義など。社会主義なんかは日本ではそれにかぶれないと知識人ではないと思われていた。そんなに全体が熱中する考え方とはとても思われない。学問の世界では物理帝国主義というのがあった。経済なんかはいい生贄だ。

 ポストモダンになると中央集権でなくなってくる。大きな物語がなくなり、各人が小さなサークルで勝手なことを言い合っている。組織論で言えばリゾームということになる。常にベータ版で何処かが新しく更新されている。技術的にはネットがその典型だ。そこら辺のふわふわ感がしっくり行く人となんだか頼りないと思う人が共存しているのが21世紀初頭だと思う。保守の人は富国強兵でバリバリの近代主義者だから、これからの世界になんとなく不安を感じているのではないか。そんなに心配する必要はないと思う。みんなそれぞれ思い思いに楽しくやっていくのではないか。保守の人は中国なんかと対立しているように見えるが、実は共鳴しあっているのでは。日本国内より中国の方に理解し合える人種がいる気がする。ポストモダンという時代はそういう近代の保守も包容する。社会にいても違和感は感じないのだと思う。どのコミュニティーに属してもよく、どのような考えをしてもいいが。どこかのコミュニティーには所属することになる。僕は社会に興味を持ち社会心理のようなそれぞれのコミュニティーが持っている形に興味を持っている。