政治課題

保守が全盛を極めている。保守の実現すべき政治課題とは何か。天皇制、歴史認識、安全保障ということになるのだろう。特に実現すべき政治課題としては、９条改正、集団的自衛権、靖国問題ということになる。どれもなかなか難題だ。9条はたとえ政治家間で合意ができても、国民が認めるかどうかは甚だ疑問だ。中国との関係が悪化するに連れて、反対の意見が増えているように思える。保守の人たちが国民をどう説得するか見ものだ。アメリカの作った憲法は嫌だという議論をするのか、日本が国際社会と新しい関係を作るためだというのか。国民はどちらが納得するだろう。憲法改正となると議論の場は豊富に現れると思う。民主守護の花としての盛んな議論を期待したい。集団自衛権は公明党をどう説得するかだ。変更後の政策を具体的にどうするかで公明党を説得できるかだと思う。この部分については心配していない。合意はできるであろう。靖国の問題は一番の難関だ。中国を説得する必要があるが、そもそも中国の国内問題であるからそれは不可能なことだと思う。アメリカを説得する必要がある。アメリカを説得できればそれにあった状況は生まれてくるのだと思う。保守の人たちの気持ちとは裏腹に外交力が問われることになる。オバマさんは安倍さんとの会談を拒否することはないだろうから、しっかり説得せねばならない。日米間の最大テーマといえるかもしれない。

　保守としては以上の問題をクリアすれば、成就達成ということになるのだろう。安倍さんはそれに加えて財政再建を上げている。2020年までにプライマリーバランスを黒字化することを計画している。ぜひ達成してもらいたいものだ。これらの諸課題を達成できれば大総理として歴史に名前を残すことになるだろう。やはりあと8年ぐらいはやっってもらいたい。十分内容のある期間になると思う。

　その後は内政に関心が移り、社会保障の問題などがクローズアップされてくると思う。それらの課題はどの政治勢力が担うのか、全然わからない。やはり総理には5年は続けてもらいたいものだ。