ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

政治のオタク化

政治はどうなっているのだろう。それが今回のテーマです。現在日本の停滞は政治が招いたのではない。経済界が過剰防衛し、社会全体が収縮してしまったのが原因だ。経営マインドの総体とも言えるものだ。政治はそれをただこまねいてみていた。20年経ってアベノミックスでそれを払拭しようとしている。政治はその間2大政党制を夢見、チャレンジしてきた。しかし、民主党政治を見ればその結果は明らかだ。リーダーシップを取れなかったのだ。官僚に指導権を明け渡し、国民との間の合意も形成できなかった。小沢さんただ一人が民主主義を機能させ、国民との一体感を作り出せたが、政権を取るとその小沢さんを排除する方向に進んだ。卓越した政治家のみが民主主義を機能させることができ、大多数の平凡の政治家をそれさえもできない。

 現在保守主義が全盛である。対中国、韓国との問題を引き起こし、政治をリードしている。保守は政治的に強い勢力なのだろうか。尖閣の問題が発生すると保守は黙ってしまった。保守のリーダーである安倍さんは積極的対応を示していない。強権的にやるべきだと行っているわけではない。それよりはほっておく方がマシかもしれない。しかし、その状況は威勢のいい保守の人たちはどう考えるのだろう。また、国民はどう思うだろうか。保守とはオタク用語でいうところのセカイ系なのだと思う。自分と世界があってその中間の社会がない。自分の価値観が世界全体の愛国心などと直結しているが、現実の外交問題としてそれを捉えることができない。保守を非難しているのではない。現在の政治状況をそれは端的に表していると思う。弱に言えば、今改革すべき、変化すべきものがないともいえる。あればみんなはそっちに飛びつき、保守なんかを相手にしない。変化を求める気持ちはあるが、現実に社会問題としてそのような問題は全く皆無なのだと思う。今の歴史状況が保守の隆盛を示しているのであって、それがまさしく時代状況であるのだ。TPPにより国際的分譲が変化する可能性がある。日本もそれに巻きこまれざるをえない。その時日本の政治はどうなっているのだろう。今の状況が長期にわたって続くかどうかはわからない。