ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

革命

革命は近代の花である。市民革命から社会主義革命まで、社会に大きな変化を与えた。近代を過ぎてみると革命はあまり現実的でなくなっている。中東の春も順調には進んでいない。現代では革命のような激変は機能してないようだ。変化をしてないのであろうか。そうではない。社会は確実に変化している。技術の進歩による生活の変化やそれに伴う企業サービスの変化や、国際的な分業による産業構造の変化などがある。これらの変化を社会を吸収してきている。部分的な変化を全体が受け止め、労働者の転職などが行えている。日本では石炭から火力へのエネルギー革命や車社会の発達による商店街の没落や、世界の工場からの撤退などがあったが、社会は平穏で、危機を引き起こすことはなかった。部分の変化を全体が吸収しているのだ。

 政治は社会変化に貢献してきていない。民主主義による大きな物語の変化はポストモダンの時代にはなじまない。政治は政治の世界の中で政府の中だけに生息している。これからもこの傾向を続くだろう。社会の本当の変化は政治の関与しないところで進む。政治が社会改革を行うと考えないほうが良い。現在は近代ではないのだ。