ehermesのブログ

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日銀の異次元緩和が開いた国債暴落への道筋|野口悠紀雄「日銀が引き金を引く日本崩壊」|ダイヤモンド・オンライン

http://diamond.jp/articles/-/35193

 

野口さんは以前から説得力のあるリフレ派批判を行なっていた方なので、どういう発言か興味深く読みました。国債を日銀が大量に購入しても、マネーストックは増加せず、国債増発による金利の上昇が懸念されるということでした。やはり批判的なんですね。今の段階では景気どんどんよくなるという批評より、多いですが。こういう基調のモノのほうが重要なのかもしれません。読んで気にになったのは、銀行、機関投資家の収益構造が変わるわけですが、それを一概に否定してしまうのはどうかなものかを思いました。銀行にとっては迷惑なことでしょうが、国債を機械的に購入して収益を確保するという方法も決して健康的なものとは思えません。長期金利の上昇要因として国債増発を考えていますが、それ以外の可能性は思い浮かばなかったということですよね。私なんかはこれを聞いて帰って安心した感じがあります。昔はリフレ派が現実離れした、空想的主張であったのが、アベノミックスを実行した結果、状況が逆転し、反リフレ派が空想的議論を展開することとなりました。経済学の脆弱さというより、現実社会の変化の度合いが非常に大きくて、それをとら得る仕事のいかに大変かを感じました。