ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

The Excel Depression - NYTimes.com

http://www.nytimes.com/2013/04/19/opinion/krugman-the-excel-depression.html?_r=2&

グルーグさんの名調子です。数的処理は有効なツールだと考えます。データを元にしない議論は考えられません。優秀な人は高度の数的処理を縦横無尽に活用されるのでしょうが。僕のような凡人は四則計算、足し算、引き算ぐらいしか使いこなせません。掛け算、割り算も高度な感じです。何割程度だとか何百兆円だとか、そんな感じです。負債と経済成長については数字にどれほど意味があるかは、わかりませんが、ある程度以上の負債がある社会は成長が低下するというふうに解釈します。それは社会の雰囲気というか自覚せずに選択する行動とかに現れるのだと思います。日本を例に取りますと、ここ20年は新しいことをしようという動機づけを欠いていました。それは政府、民間を問わずです。その理由をこう考えています。20年前日本は世界に追いついたと思いました。これからは世界から制度やアイデアを求めるのではなく、日本独自の世界を作るべきだと考えたのです。ところがなんのアイデアも浮かびませんでした。日本は今まで世界、中国、ヨーロッパ、アメリカから文化を輸入して社会を作っていました。それが世界の辺境に位置する日本の生き方でした。その方法を放棄したのです。うまくいきませんでした。今回アベノミックスでかなり先端的なチャレンジをしています。インフレターゲット2%に端的に現れるように世界の経済理論の輸入なわけです。2%という数字は欧米の実績であって日本固有の経済データからくるものではありません。バーナンキさんやクルーグさんの日本の弟子たちが言っていたことです。それと同時に政府は財政再建策を今年の夏に発表すると言っています。明らかに今までのやり方と異なっています。日本は始動を始めたのです。伝統的方法で。

 

追伸 配慮ありがとうございます。卑下しているわけではなく、素人がプロの中でやっていく知恵みたいなものでしょうかね。潤滑剤です。日本文化の一部でもあります。需要の問題。その一言で説明がつくわけです。経済学という学問は面白くて、客観的要素で議論していたかと思うと突然心理の分野に入り込んだり。リフレ派なんかその典型なんですが。面白いけど、戸惑うこともあります。計量経済学と論理経済学を分離して、論理経済学の中に社会心理的要素を加えたらと思うのですが。もうすでにそうなっているのかもしれませんが。僕の経済学の教養というのはほんとに素人で、学生時代マクロ、ミクロの教科書を読んだ。ほんとにその程度なんですよね。ツイッターの専門家のみなさんから色々教わってやっている次第なので。