ehermesのブログ

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集団的自衛権のついての雑感

 集団的自衛権は国民に人気がないようだ。戦争をするようになるとみんな思っている。安倍さんもその点は十分に認識して理論武装をしている。その分たてまえの議論になって国会論戦がつまらないものになる。国民はそのような部分を見透かしているようだ。現状の安全保障で十分なのかという議論が国民の視点にはかけおちている。過去20年の間に軍隊を動かすような案件が発生したが日本は自重してきた。このままでいいのかという思いが政治家の間にはある。独立国家として成り立っているのかという危惧もある。外交上一人前の国家になるためには避けて通れないという感は強い。国民は反対のようだ。そこには近代と違う状況が生まれている。近代に形成された体制をなかなか訂正するのは難しいということだ。21世紀も1940年台に作られた体制が残渣として残る。安全保障は日常の生活とは関わりがないから当然だ。保守の側から言えばこういう国民感情、21世紀的状況にはお構え無しに、富国強兵を押し付けてくる。強国になるためには当然のことだという。保守も国民の側も21世紀という時代を見つめていない。方向をはっきり認識した上で行動しているのではなく、闇雲に進んでいる感じだ。それが大きな物語の無くなった21世紀的現象であるのかもしれない。日本は恐る恐るだが確実に21世紀を歩んでいる。