ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

言葉の使い方

言葉、概念は不完全なものです。意味する範囲が限定されます。時代を経るに連れ意味範囲が拡大していきます。自由という概念が近代の創始者に使われていた時期は、個人が主体的に考えることを意味しました。ヘーゲルなどは共同体と一体になることも自由の一部でした。ところが、時代を経るに連れ自由を元に色々なことを考える人が現れてきました。社会の構造を変革しようとしたり、表現方法の自由度を上げることなどに使えあれだしました。人間の活動範囲は広がったわけですが、いろいろなきしみも生まれました。現在ではたくさんのコミュニティーからなる社会で、どのコミュニティーに帰属するかということが考えられています。自由とはそのコミュニティーの中での選択の自由を意味したり、新しいコミュニティーを作り出すことを意味します。自由という概念が時代とともに移り変わってきた証拠です。時代とともに移り変わることを理解するためには教養が必要です。意識してそれに関わることが大事です。コミュニティーの大きな勢力である大衆は無意識に判断します。自分たちの時代や社会の考え方を無批判に受け入れます。知識人はいろいろなコミュニティーが色々な考えて活動していると思い悩みます。どちらが強いかは明らかでしょう。大衆というコミュニティーはますます肥大化していくことでしょう。その分知識人という社会を作ることに責任を持つ立場の人達は精神的に強くなければなりません。大衆が大衆らしく、知識人が知識人らしく生きれる社会を目指して。