アベノミックスの現状

アベノミックスに対する評判があまり良くないようです。しかしこれはあまり気にする必要はないと考えます。結局、こういう人たちは株価を見ていて、株価の下落が実体のない景気政策の原因だと考えます。しかし、実体経済は着実に上昇していて、消費、企業、行政ともにかなりのパフォーマンスを見せています。非難する人たちはこの部分を全然見ていません。今後、企業業績や経済データを材料として実績相場が起こった場合景気は順調であるという評価になると思うからです。経済観測とはそういうものであると思います。今回のアベノミックスで一番驚いたことは景気の牽引役が消費であったことです。株価上昇による豊富な資金が消費にまわされました。この消費の行動が企業の活動を活発にさせました。

　景気循環の要因としては在庫、貿易、イノベーション等があげられていました。今回金融特に株価の上昇により消費が刺激され全体が関係する好景気が生まれました。これは新しいメカニズムだと思われます。２１世紀においては、金融政策により株価を刺激することにより景気を得ることが可能となるかもしれません。金融政策が国債購入に限る必要はありません。国債を買わずとも各種ファンドの購入だけで、効果があるかもしれません。その辺りは経験を積むことによっていろいろなノウハウが生まれることでしょう。