小泉改革

小泉さんは右か左か。よくわからない。規制緩和は新自由主義で左だか、靖国はどう見ても右だ。経済政策はどうなのか。こう見てくると政治の世界で右か左で染め抜かれるのは平凡な政治家なのかもしれない。安倍さんもそうである。完全な右だと思うだろうが、いっていることを聞くと左翼学生みたいなことを言う。安倍さんの場合は、内容は対話を重視する成熟した政治家なのだが、演説はああなる。本人意識しているのではないか。小泉改革であるが、かなり乱暴に左をやったようだ。経済は最終段階で上向いたのだが、これは小泉改革の成果というより、中国貿易がのびたためで、小泉さんは中国貿易なんか一言も触れていない。其れより金融政策的にはその後１０年反小泉旋風が吹き荒れるのである。新自由主義は一種のはやりで左と断定できない小泉さんが、実際に政策として実行したが、規制緩和は成長を導いていない。参入者は増えるが新しいサービスや製品を生み出す力は乏しくて、需要を喚起できなかった。小泉改革とは非凡な政治家である小泉さんがそのときの風、流行を使って改革を行ったが途中で頓挫し、その後の主流とはなれなかった。安倍さんがその志を継いでいるが、小泉改革が時代の風を利用していただけに、アベノミックスをはじめとする安倍改革は違った様相を示している。