相場について

僕は市場について興味を持っていて、長年観察しているのですが。人間の多様性と同調性の結合物という感じで人間の本質を見ているようで興味が尽きません。そもそも市場というのは売る人と買う人が同数いないと成立しないわけです。意見の不成立があって成り立つものです。そして多数が指示する方に価格が動くというわけです。結局多数派が支配することになります。美人コンテストの由来です。じゃ、みんな同じ方向に向いているのかというとそういうわけではありません。しばらくあるトレンドが続くとそれに反逆する人が現れるのです。最初は少数の冒険派ですが、それが現れるのは見て多数の人がそれに賛同すればその方向にトレンドが変わります。冒険を作り出す人とそれに従う人がいるわけです。どちらも成功することができます。複雑な人間社会の営みがそこにはあります。それを見ていると元気になるというか、健康な気持ちになる気がします。反応する材料は千差万別です。高度な専門的知識から、経済の常識、スキャンダルいろいろです。人間ってそうなんです。貪欲な好奇心を持っているものです。それに公開されみんなが知っている情報をどうとらえるかということです。万民に一様な機会が与えられています。その万感の思いがあのチャートの折れ線グラフに表れています。おもしろさの一環でも感じていただければうれしいのですが。