ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

リフレ雑感

今日はアベノミックスではなく、リフレ派に対する感想を。インフレ期待というのは純粋に価格上昇を期待するということですよね。市中に出回る紙幣が増えると価格が上がるというのは直感的ですが、理解できると思います。物価連動債でインフレ期待をはかるというのは、国債は市場で決定されますから、なかなか微妙ですよね。近代だと市場はその国全体の雰囲気を伝えているということになるのですが、ポストモダンだとコミュニティーによってそれぞれ違う考え方をするということですから。あんまり専門家にたてつくといけないですかね。オフレコ、秘密の話です。たぶん僕が間違っているのでしょう。たとえ価格が上がったら景気が上昇するというつながりがなかなか難しい。そこで10年前のリフレ派は円安になって輸出が増えるという説明をするわけです。リフレというのは純粋に論理的理論だと思うのですが、ここで説得力を増すため方便を使っている感じです。ここまでリフレの感想を書いてきましたが、僕がリフレを否定的にとらえていると思われるかもしれませんがそうではありません。経済学の可能性を示す優れた理論だと思います。特に安全運転が協調される金融政策を積極的に使っていこうとする態度は強い示唆があります。政府がいじれるのは金融政策と財政政策だけですから。ギリシャの民主主義を連想します。ギリシャには奴隷制度や女性が参加できないなど今の民主主義とは根本的に相容れないところがあります。しかし原理的な主張は重要な意味を持っているわけで、今になってもギリシャの民主主義は尊重され、重要視されています。リフレも今後大きく発展していくと思います。その内容は今の理論とは異なるかもしれませんが、先鞭をつけた重要な理論として未来の人たちの尊敬を集めると思います。

 

追伸 読み終わったらなんだか否定的な気分になられるんじゃないかと思って、特にアベノミックスを否定する意図は全くありません。アベノミックスというのは運のいい政策で。神業のよう。今のところは。まず安倍さんの個人的強い意志があって、こういう政策実行は日本では珍しいですよね。昔の政策から信念を持ってやられているわけで、敬服いたします。政府はアメリカのバーナンキを見ています。アメリカの成功がなければ財務省はたぶんうんと言わなかったのでは。そして国民の歓迎ぶりです。専門的なことはわからないが、変化を求めている雰囲気にぴったし合ったのでしょう。市場はちょうど国際的環境の変化する時期で、ヨーロッパ危機からアメリカ経済へテーマが変わる時期でした。それぞれ独立的要因がすべて肯定的に働いて今の状況が生まれているわけで、奇跡に近い気がします。今後数ヶ月が正念場です。うまくいくと数年は好調が続くのでは。