アベノミクスという偽薬 : アゴラ - ライブドアブログ

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池田さんは僕の信頼しているジャーナリストなんですが、その広範囲で正確な解説には脱帽です。ちょっと口は悪いですけどね。ここでもおもしろい議論を展開しています。アベノミックスは偽薬だというのです。医学の世界では偽薬というのは本当は効果がないのに信じ込ませて投薬すると効く場合があるということです。実際アベノミックスを見ていてその効果がごく早い時期に起こっているということです。日銀がまだ動いてないのに市場が反応し、経済指標が上向き、資産価格が上昇しています。金融界が先取りするのはよくわかりますが、あまりにも素早い動きです。理論が経済を説明しているのではなく、理論を知っている業界人が理論どおりに現場を動かすという詭弁みたいなことも言ってみたくなります。でも、日本人ってこういう変化を望んでいたのだなということも実感します。自民党の下野した4年間は無意味でなかったという気もします。政権交代も馬鹿にしたものではありません。

　経済活動は、初期、中期、終盤と順番を追って進行します。そういう意味では初期にはそういう心理的効果が大きく現れるのではないでしょうか。そんなに異常な状態ではないような気がします。この後中期、終盤とアベノミックスの本領が試されることにあるのではないでしょうか。経済っていうのは人間の営みですからね。