日銀総裁人事

黒田さんが有力という説が出たり、まだ決まってないという報道があったらで、かしましいですね。どちらにしろ安倍首相が決めることになると思うのですが。リフレ派については経済学上の論争があり、一時期は一世を風靡しましたが、近年はあまり効果がないということで経済学者の間では評価が決まっていました。自民党の人たちはそういう経済学上の議論とは別に政府が経済政策を実行する上で財政政策と金融政策の二つしかないという観点から、執拗といっても良いと思うのですが、リフレ派を研究してきました。その成果が世界的な特にアメリカの新政策と相まって、注目を集めるようになりました。バーナンキのQ3です。バーナンキが効果を上げているので、特殊な停滞期には金融緩和が有効でないかという議論が世界中で活発に行われています。日本もそういう状況ですので、実務者の多くにアベノミックスが支持されています。日銀総裁の3人ですが、二人はいわゆるリフレ派で、一人は国際金融畑です。リフレ派の人たちは今述べた経緯から安倍さんなどの自民党政治家に近い関係にあります。今回政府はアベノミックスを実行するに当たり相当勉強しているようです。従来の経済学的論争から現在のアメリカの政策の様子まで十分に研究しています。安倍さんは彼らと相談して決めると思います。安倍さんはわかっている人で、僕なんかがこういうのはおこがましいですが、十分理解して決断されることと思います。従来の日本のリフレ派が現時点の最前線を勉強した官僚たちに受け入れられるのか興味があります。そしてそれをどう裁いて官僚を上手に使って日本を導くのか安倍さんの手腕が楽しみです。