ehermesのブログ

インターネット、経済、政治に興味を持っています。

アベノミックス雑感

アベノミックスについての雑感です。2つの意味合いがあると思います。1つめは安倍さんの思いです。安倍さんが小泉内閣にいたとき、後半で景気が良くなったのですが、小泉さんがやめたのでその経済政策を続けることができませんでした。安倍さんは悔やんでいるのです。もっとそのときの経済政策を続けていればという思いがあります。この考えは小泉さんの時にやったことを繰り返せばいいのですから、比較的安全です。経験もありますしそのとき金利の異常な上昇も見られませんでした。やりやすいと思います。もう一つの考えは21世紀の最先端の経済政策に関わります。現在先進国は金余り状態で需要が増えずある種の停滞に陥っています。これを改善する方法として金融緩和を利用することが考えられています。まだ主流になっていませんが、リーマンショック後の景気回復をもくろむアメリカなどで試みられています。いい結果が出ているようです。まだ安全性については確たる自信がなく金利の上昇などについて細心の注意を払いながらの挑戦です。主流の経済学では金融緩和は景気回復に効かないとデータが示しているといわれています。ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが。そこで非伝統的手法の出番です。土地ファンド、国債、外債等の購入による刺激策です。アメリカでは土地ファンドを失業率が下がるまで無制限に購入するといって実績を上げています。この手法はまだ評価が確立されてなく、日本がこれを行うと一気に金融政策の最先端を試みることになります。ただ日本でこのような試みをやるにはちょっとした不安もあります。海外では経済新聞等で盛んに金利を注視するとか、もし万が一の抑制策を具体的に用意するとか具体的な議論が行われています。日本ではそのような議論が皆無なわけです。悲観的すぎますかね。アベノミックスが成功することを祈って。